木の香り
散歩をしていて、おもしろい発見があった。
木の香りを、ふと感じたのだ。
通りかかる人やなんやらを度外視し、ひたすら木に向き合っていると、こんなことが起こった
せかいはまだまだおもしろいなあとおもう。
説明するのが難しいが、ぼくが感じたのは、木の匂い、ではなく、香り、である。
人も同じように、ひとりひとりには、それぞれの特有の‘‘香り‘‘が存在するのだと、ぼくは感じている。
その香りがわかるのはごくごく稀なことだが、それを木から、はじめて感じることができた。
しかしまあ、案外、人も木も、そんなに変わらないじゃないか、というぼくの直感が、日々過ごしていく中で確信へと変化していく様子を、じぶんのなかにかんじる。
木も、日々なにかを感じ、歌い、踊っているのだ。
生きとし生けるものは、みなそうなのだと、ぼくはおもう。