さかな

さかなになろう

 

海へもぐろう

 

いまじぶんのいるところがどこなのか

 

まるっきりわかんなくなるくらい

 

ふかくふかくもぐろう

 

そのうち

 

じぶんがだれなのかもわからなくなってくる

 

まさにそこで、じぶんと出会う

 

先入観、無明、妄想がそぎ落とされ

 

はじめてじぶんがみえてくる

 

地上で過ごしているだけではみえない

 

やわらかな、陰の光

 

陽の光と陰の光

 

互いに表裏一体な光

 

ぼくたちは地上で怠りすぎた

 

たまには、陰の光を思い出してはみないか

 

うみへもぐってはみないか

 

さかなになるくらいまで